1. NZの育成年代における体格差のリアリティ
「うちの子、体が小さくて…」これはNZ在住の親御さんの共通の悩みかもしれません。多国籍国家NZでは、育成年代の体格差が非常に大きいのが現実です。特に日本やアジアの国は体が小さい傾向にあります。
しかし、ここで最も大切なのは、体格差を理由に「体が小さいから仕方ない」と諦めてしまうこと(言い訳にすること)を避けることです。
体が小さいことは、戦略次第で強力な「武器」になります。本記事では、将来的に大きなアドバンテージとなる「知性」と「技術」を身につけさせるための戦略をお伝えします。
2. 戦略の転換:フィジカル頼みからの脱却
体が大きい選手は、フィジカルの優位性だけで勝てることがありますが、これには大きな危険が伴います。
【警鐘】フィジカル頼みの危険性
フィジカルだけに頼った戦い方は、成長期が終わり周囲の体格が追いついた時に通用しなくなります。フィジカルは重要ですが、それは「技術」と「知性」という土台があってこそ活きるものです。
小学生や中学生の頃にフィジカルに長けていたが、大人になって通用しなくなった選手を数え切れないほどみてきました。彼らは、フィジカル以外の武器を育成年代に磨かずに、その時の武器だけに依存してしまったのです。
小さな体が磨くべき「未来の武器」
体が小さい子は、フィジカルで勝てないからこそ、戦いの土俵を変え、頭で勝つ必要があります。
- 武器 1: 緻密な技術と判断力(知性)
- 体格差があるからこそ、予測・洞察力・駆け引きといった「頭の良さ」が必須になります。
- ポジショニングや先読みで、常に相手よりも一歩速く動く習慣をつけさせましょう。
- 武器 2: 高度なボールコントロール
- 将来体が大きくなった時にも活きるよう、狭い局面でも正確にボールを扱う基礎技術を徹底的に磨きましょう。
日本で長く活躍していた中村憲剛選手の印象的な言葉があります。
「相手に触られない技術を磨く」
小さい選手が大きい選手に当たり負けしないように、そもそも試合中にその戦いをしない。そのためのポジショニングや判断スピードでプロの世界を席巻した選手もいます。
3. 技術深掘り:パワーに頼らない「体の使い方」の秘密
「体が小さく、パワーがないからシュートが弱い」は誤解です。体の大きさやパワーだけが全てではありません。
例えば、僕はスペインの選手は体が小さくとも、正確で強力なパスやシュートを繰り出すのをこの目で見てきました。彼らは「体の使い方」と「ボールへのパワーの伝え方」を知っていたのです。
小さな体から大きなパワーを生む技術
シュートはパワーではありません。
- 軸の意識と効率的な体幹利用: シュートやパスのパワーは、体幹や股関節の回転から生まれます。体が小さくても、この効率的な体の連動を習得すれば、大きなエネルギーをボールに伝えられます。
4. 親の役割:ネガティブをポジティブな力に変える
- 「言い訳」をさせない指導: 子どもが体格差を言い訳にしそうになったら、「どうすれば勝てるか?」という思考力を促す声かけをしましょう。
- プロセスを褒める: 結果ではなく、「あの時の判断が良かった」「練習通りに技術が使えた」と、技術や判断のプロセスを具体的に褒めて自信につなげましょう。
- 独自の役割を見つけるサポート: エースストライカーでなくても、アシスト役やゲームメーカーなど、体が小さくてもチームで輝ける独自の役割を見つける手助けをしましょう。
育成年代で身につけた「知性」と「工夫」は、体が小さいうちのアドバンテージになるだけでなく、将来のキャリアにおいても最も重要な武器となります。
5. まとめ
体格差を嘆くのではなく、今しか磨けない「本質的な武器」を親子で見つけて育てましょう。その知性と技術は、わが子の未来を大きく切り開く力になります。
また、Glocal Footballでは体の大きさに関わらずサッカーにおいて大切な「ポジションニング」や「体の向き」、「状況判断」に注力してトレーニングを行っているほか、自分の体を思い通りに動かすためのコーディネーショントレーニングも毎回取り入れています。
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