クラブ選びについて考えるとき、
「何を見ればいいのか」以上に大切なのが、「何を見なくていいのか」を知ることです。
なぜなら、クラブ選びでは親がどう頑張ってもコントロールできない要素が多いからです。
今回は、
・親として見るべきポイント
・逆に、基準にしすぎなくていいもの
を、ニュージーランドのクラブ事情を踏まえて整理してみたいと思います。

親が見るべきクラブのポイント ①環境(グラウンド・設備)
まず、最優先で見てほしいのがトレーニング環境です。
・グラウンドや設備は十分に整っているか
・天候が悪い時の代替案が用意されているか
特にニュージーランドの冬は、雨によって天然芝のグラウンドが使えなくなることが珍しくありません。
その際に人工芝が使える、インドア施設がある、別会場で練習が継続できる、といったオプションがあるかどうかは、とても重要です。
NZはもともとシーズンが短く、実質「ハーフシーズン」しかトレーニングできない感覚に近い国です。その中で練習が頻繁に中止になることは、子どもにとって大きな機会損失になります。
親が見るべきクラブのポイント ②クラブとしての育成哲学
次に大切なのが、クラブとしての考え方があるかどうかです。
・この年代で何を大切にしているのか
・勝利と育成をどう考えているのか
・どんな選手を育てたいのか
ここに正解はありません。
だからこそ、「この考え方、しっくりくるな」と感じられるかどうかが大切です。
育成哲学があるクラブは、たとえコーチが変わっても、指導の軸が大きくブレにくい傾向があります。
親が見るべきクラブのポイント ③地域性・クラブカラー
これは少し感覚的な部分ですが、「クラブの雰囲気(クラブカラー)」も意外と重要です。
・競争が強い雰囲気
・のびのびしている雰囲気
・家族的な空気感
クラブごとに、肌感は大きく異なります。
また、ニュージーランドは車社会です。だからこそ無理のない送迎ができるか、生活リズムを崩しすぎない距離か、という現実的な視点も大切にしてほしいと思います。
逆に、基準にしすぎなくていいもの
ここからは、
「見なくていい」もしくは「重視しすぎなくていい」ポイントです。
見なくていいもの①成績
成績を見ること自体は悪いことではありません。ただ、それだけを理由にクラブを選ぶのは、とても危険です。
育成年代では
・早熟な選手が有利
・フィジカル差で勝てている
というケースも多く、成績=育成の質とは限りません。
見なくていいもの②輩出選手
「プロを何人出しているか」
「有名選手がいるか」
これも参考程度に留めるべき要素です。
過去にどんな選手が育ったかよりも、今、どんな育成をしているかの方が大切です。
見なくていいもの③チームメイトやコーチ
ニュージーランドでは、シーズン途中でコーチが変わる、学年ごとの担当が変わる、ということは珍しくありません。
だからこそ、特定のコーチに依存してクラブを選ぶべきではないと思っています。また、チームメイトも基本的にはクラブ側が選ぶものです。
「誰と一緒にやれるか」は、親がコントロールできる要素ではありません。
NZならではの補足
日本の部活のように、一学年に100人以上いるようなキャパオーバーの環境は、NZではあまり多くありません。
そのため「人数が多すぎないか」を過度に心配する必要はないケースがほとんどです。
また、「トップチームの成績が良い≠アカデミーの育成良い」です。特にニュージーランドではアカデミークラブとトップチームの成績に相関はあまりないように思います。
もちろん年代が上がるにつれてトップチームでのデビューも見据えてそのクラブのアカデミーを選ぶ選択肢はありです。
最後に
クラブ選びは、すべてを完璧に整える作業ではありません。
「見られるところを見る」
「見えないところは割り切る」
このバランスがとても大切です。
環境・哲学・雰囲気。
この3つを軸に、「今の子どもに合う場所」を選ぶ。
それが、ニュージーランドでの現実的で健全なクラブ選びだと思っています。
次回はここまで、これまでのまとめとGlocalのNZ(Chraistchurch)での立ち位置について紹介していきたいと思います。
クラブでサッカーをして欲しいことを前提として、私たちGlocal Footballが
どんな立ち位置で、何を大切にしているのか
そして、「どんな子ども・ご家庭にとって意味のある存在でありたいのか」を、改めて言葉にしていきたいと思います。
クラブ選びに悩んでいる方も、今の環境を見直したいと感じている方も、ぜひ次回も読んでいただけたら嬉しいです。
